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A sound mind in a sound body

<旧暦> 5月12日(水) 雨

最近、ふと気になった言葉、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」。
英訳では、タイトルのとおり「A sound mind in a sound body」となるそうです。
出典は、古代ローマ時代の風刺詩人、弁護士である「ユニウス・ユウェナリス(Decimus Junius Juvenalis, 60年 - 130年)」という人の風刺詩集からの一節。

ウィキペディアから引用すると、
「『風刺詩集』第10編第356行にあるラテン語の一節;
“orandum est, ut sit mens sana in corpore sano”
は一般には「健全なる精神は健全なる身体に宿る」(A sound mind in a sound body) と訳され、「身体が健全ならば精神も自ずと健全になる」という意味の慣用句として定着している。しかし、これは本来誤用であり、ユウェナリスの主張とは全く違うものである。
そもそも『風刺詩集』第10編は、幸福を得るため多くの人が神に祈るであろう事柄(富・地位・才能・栄光・長寿・美貌)を一つ一つ挙げ、いずれも身の破滅に繋がるので願い事はするべきではないと戒めている詩である。ユウェナリスはこの詩の中で、もし祈るとすれば「健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」(It is to be prayed that the mind be sound in a sound body) と語っており、これが大本の出典である。
以上の背景から、単に「健やかな身体と健やかな魂を願うべき」、つまり願い事には慎ましく心身の健康だけを祈るべきだという意味で紹介されることがあるが、それも厳密には誤りである。健全な精神については数行に渡って詳細に記述されており、ユウェナリスがローマ市民に対し誘惑に打ち克つ勇敢な精神を強く求めていたことが窺える。
その後しばらくは本来の正しい意味で使われていたが、近世になって世界規模の大戦が始まると状況は一変する。ナチス・ドイツを始めとする各国はスローガンとして「健全なる精神は健全なる身体に」を掲げ、さも身体を鍛えることによってのみ健全な精神が得られるかのような言葉へ恣意的に改竄し、軍国主義を推し進めた。その結果、本来の意味は忘れ去られ、戦後教育などでも誤った意味で広まることとなった。このような誤用に基づいたスローガンは現在でも世界各国の軍隊やスポーツ業界を始めとする体育会系分野において深く根付いている。
現在は冷戦も終わり軍国主義を掲げる必要がなくなったことや、解釈によっては身体障害者への差別用語にもなりかねないことから、多くの国では身体と精神の密接な関係とバランスを表す言葉として使われている。」
とあります。

なるほど言葉の解釈は、その時代によって、本来の意味を曲げて、都合の良いように誤用されるものなんですね。
それはそれとして、ボクが気になったのは語順なんです。
なぜ健やかな身体に健やかな精神(魂)なのか?
逆に、なぜ健やかな精神(魂)に健やかな身体にはならなかったのか?

実は、心身の健康は、心(精神・魂)とカラダは切り離して考えることは出来ないと常々考えているのですが、最近、「先ずカラダが健やかでなければ、心(精神・魂)も健やかにならないのでは?」と感じてきたからなんです。
近年、メンタル面で病んでいる人達が増加していますが、そういった人達の中には、自己啓発を中心とした主にアタマを使ったトレーニングなどを経験されている方も多いのでは?
しかし、一向に良くならない人も・・・。

先日、うつ、引きこもりになった経験があるお子さんを持つ方とのお話しの中に、「昼と夜の生活が逆転していた」ということを耳にしました。ある方のアドバイスを参考に、ちゃんと夜に眠れるように夕方に散歩誘ったりして、積極的にカラダを動かすようにして生活習慣を緩やかに戻していったら、少しずつ回復し、学校に行けるようになったとのこと。当然、ご家族の意識変革も必要だったようですが・・・。

昼と夜のリズムが逆転した経験はボクにもありますが、かなりつらいですよね。
身体的には交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、自律神経系の機能が正常に働かなくなるわけですから、当然、イライラしてすぐ怒ったり(キレる)、ボーッとしたり(脳みそに酸素が送られない)・・・。
周りの人にも相当ご迷惑をおかけしていたことでしょうね。
皆さんゴメンナサイ。
もしそんな状態を少しでも感じたら、少し生活の軌道を修正してみることをオススメします。

で、話が戻りますが、「健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」ですが、ボク的には、「デトックス(排毒)が正常に行われる自己(自然)治癒力を取り戻したカラダになって初めて、自然の摂理や宇宙の法則と同調することが出来る精神(魂)となる」と勝手な解釈をしました。(笑)
つまり、一生懸命、本やアタマだけを使って他人様に寄りかかった修行なんぞしたところで、自然界と対話出来るアンテナは立たないというコトだと・・・。

でも、この「ユウェナリス」って方、小惑星の名前にもなっているんですね〜。
やっぱり何か宇宙と繋がっているような気がしますが・・・。
あまり関係ないのかな〜?(笑)
by nakayoshi0303 | 2010-06-23 10:27 | 日々雑感